
正常性バイアス
更新日:2019年6月19日
正常性バイアスとは、認知バイアスの一種。 社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語で、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のこと。
自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい、都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となる
~ここまで引用~
少し前に東京・江戸川区が発表したハザードパップに「ここにいてはダメです」と刺激的なワードで注意喚起がなされており、賛否両論様々な意見が寄せられているとのことです。
推測ですが、賛否両論が出て来ることを想定したワードにしたのでしょう。
議論すること、あるいは注目してもらい、自分の身に起こることを現実的に感じてもらうことが目的のひとつだったのでは無いでしょうか。
防災から少し論点がうつりますが、正常性バイアスは現場でも十分に起こりうることです。
例えば、道路上で規制をかけて作業している方々も、体感するたび自ら感じる危険性は減少していくと思います。
(本当は命を危険に晒して作業しているのですが、可能性を少なく見積りするはずです)
ただ、リスクアセスメント上での可能性が低いという「だけ」で、可能性は「ゼロ」では無いですからね。
万が一のときを見越して「正常性バイアス」をうまくコントロールする必要があると思います。
「刺激的なワードで注意喚起」する事も、現場では安全管理上の工夫になると思いますよ。